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【高橋洋一 日本の解き方】菅首相の「規制改革」の本気度 官僚からしっかり意見聞き、最後は政治決断で結果出す (1/2ページ)

 菅義偉首相は政権運営において「規制改革を進める」と話している。

 菅氏は小泉純一郎政権時に総務副大臣、第1次安倍晋三政権時に総務相を務めた。筆者は、それぞれの時期に総務大臣補佐官、内閣参事官だったので、菅氏の仕事ぶりを間近で見た。

 総務副大臣の時には、郵政民営化の実現に尽力したとともに、総務省内のさまざまな案件について実務的な指導力を発揮した。その当時から、議論では官僚からしっかり意見を聞くが、決断は政治家として毅然(きぜん)と行い、決定後にその指示に従わない官僚には容赦のない人事異動も辞さないというスタイルだ。

 菅氏が総務相時代、「ふるさと納税」のアイデアを出した。筆者は、そのアイデアを実現するためには、今の制度ではできないので、国民が地方自治体に寄付し、その寄付金額について税額控除するという新たな法律が必要だとの意見を出した。

 新たな制度なので、総務省内に有識者からなる検討会を立ち上げた。この制度は、税金を徴収して差配するのが官僚の仕事であるという従来の概念を打ち破り、寄付者たる国民が税金を差配するという、官僚にとっては驚天動地のものだった。

 検討会の人選は基本的に総務官僚に任せたいが、新たな制度では官僚の仕事がないというので、反対意見の有識者もかなり入っていた。強引に推し進めるならば、検討会の人選で多数派工作をすることもできるが、菅氏は正々堂々と議論するというスタイルだった。

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