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PCR検査体制「世田谷モデル」に物申す! 「誰でも、いつでも、何度でも」…費用対効果期待できず感染リスクも 村中璃子氏が緊急寄稿 (1/3ページ)

 新型コロナウイルス感染対策をめぐっては、海外を引き合いに日本の対策を批判する議論が少なくない。その代表例がPCR検査だが、独ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所研究員で医師の村中璃子氏は緊急寄稿で、海外の「PCR神話」を一蹴、真に充実させるべき検査体制について論じた。

 

 「誰でも、いつでも、何度でも」をうたうPCR検査体制「世田谷モデル」が物議を醸している。8月24日には、地元世田谷区医師会が、世田谷モデルと世田谷区医師会PCR検査センターは「全く関係ありません」との声明を出す事態にまで発展した。

 世田谷区は、感染者の濃厚接触者や症状がある人への検査数を1日約300件から600件に拡充することに加え、世田谷モデルの一環として、介護事業所や保育園・幼稚園の職員、特養などの施設入所予定者計約2万3000人に対し無料PCR検査1回を行うための費用4億1400万円を盛り込んだ補正予算案を9月議会に提出する方針だと発表した。

 たとえば、ある地域で市中感染蔓延の恐れがある時、医療施設や介護施設で働くスタッフなど感染リスクが高い人や、重症化リスクの高い人に感染させる恐れのある無症状の人にPCR検査を実施することは、当然あってよい。そういった検査が必要な場合に備えて、今のうちにPCR検査体制を充実させておくことは、喫緊の課題のひとつでもある。

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