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トップ棋士たちの藤井聡太対策 カギは「持ち時間」か (1/3ページ)

 棋聖、王位と相次いでタイトルを獲得し、破竹の快進撃を続ける藤井聡太二冠(18)。史上最年少での二冠を達成し、さらには王将戦リーグを勝ち抜いての3つ目のタイトルまで視野に入ってきた。そうしたなかで注目されているのが、渡辺明・名人(棋王、王将と合わせた三冠、36)が「対藤井戦に特化した対策」に言及したことだ。

 渡辺名人はこの7月に藤井二冠(当時は七段)との対決となった棋聖戦に1勝3敗で敗れ、タイトルをひとつ失ったばかり。それを受けての月刊誌『文藝春秋』(9月号)のインタビュー記事では、藤井二冠について、〈どれぐらいの速度で、どんなことを読んでいるのか、頭を割って中を見てみたい気分〉〈現状ではこれといった策が見当たらない〉と率直にその強さを認めている。

 さらには、タイトル獲得や棋戦優勝を視野に入れる上位15人ほどのトップ棋士たちは、〈今後は藤井君に勝たないと、そういった成果は得られない〉と断言した上で、〈対藤井戦に特化した取り組み〉が必要かの判断に迫られることになると語っている。一人の棋士に特化した対策・研究をすることで、全体のバランスが崩れ、〈他の対局に、悪い影響がないとも限りません〉としつつも、これからの棋界の頂点に立つには“藤井攻略”が避けては通れないテーマだと論じているのである。

 トップ棋士たちが次々と「対藤井に特化した対策」を講じていく“藤井包囲網”の形成を予感させる発言だ。将棋ライターの松本博文氏はこうみる。

NEWSポストセブン

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