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将棋最年少2冠!藤井聡太棋聖に限界なし 青野九段「すでに将棋界のトップ」

 完勝だった。将棋の藤井聡太棋聖(18)は、木村一基王位(47)に挑んだ第61期王位戦七番勝負(新聞三社連合主催)を4連勝で制し、初の王位を獲得した。ヒューリック杯棋聖戦に続く2冠目で、20日付で八段に昇段。「勝負師たちの系譜」(31面)を連載する青野照市九段は「すでに将棋界のトップだ」と評価する。

 異次元の藤井マジックが炸裂したのは、前日19日の封じ手で決断した42手目の「8七同飛成」。飛車を捨てて攻めに徹する手で、人工知能(AI)の最善手と一致した。将棋ファンにも驚きの一手で、SNSで「同飛車大学」というダジャレがトレンド入りした。

 青野九段は封じ手に関して「多くのプロは逃げを予想した。プロの感覚を超えるところが彼にはあり、“大人の手”という感じだった」と話す。

 藤井二冠は「(封じ手は)少し苦しいのかなと思って、勝負に出ようとした。積極的にいったのが結果的によかった」と振り返った。

 その後も逆襲の機会をほとんど与えず、2日目はわずか38手、計80手で決着した。

 「木村王位は、藤井二冠がどこで攻めてくるかをつかめていないようで完敗だった。完全に藤井二冠が将棋界のトップに登りつめている」と青野九段。

 18歳1カ月での2冠、八段昇段はいずれも最年少記録を更新。来年には竜王、叡王、王座、王将の4タイトルを取る可能性がある。一方、棋王は今年の予選で敗退しているため、早くても再来年3月。名人位を手中にできるのは、早くて2023年6~7月頃になる。

 青野九段は今後について「王将戦のタイトルを手にする可能性は高い。藤井二冠は会見でも向上心のある発言をしており、そこが純粋な彼の強みだろう。羽生善治九段のピークは七冠独占(当時)を数カ月保持したところだったが、藤井二冠は今のところ『プロの限界』というのが見えない」と語った。

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