記事詳細

【昭和のことば】おいしく通なもの、安くてうまくて珍しいもの グルメ(昭和61年) (1/2ページ)

 思い起こせば、昔は食べ物のうまいまずいを言っていると、「文句があるなら食わなくていい」と父親に怒られたものだ。われわれはいつからこんな「グルメ」(美食家)になったのだろうか。

 「美食」はそれまでは一部の特殊な職業や金満家の趣味を指すことばだった。「グルメ」の概念を世間に広めたきっかけのひとつに、「食の追求」をテーマにした漫画『美味しんぼ』が挙げられる。昭和61(1986)年、世間に「グルメブーム」を巻き起こした。素材や料理法にこだわり抜いたメニューを「究極の◯◯」と表現し、このことばも雑誌やテレビなどで頻繁に使われた。

 この年の主な事件は、「レーガン大統領が対リビア経済制裁発表」「スペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故」「フィリピンのマルコス大統領が国外脱出、アキノ大統領が就任(エドサ革命)」「チェルノブイリ原子力発電所で大規模な爆発事故発生」「レイキャビクでレーガン大統領とゴルバチョフ書記長が会談」「イラン・コントラ事件が発覚」など。

関連ニュース