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【高須克弥 Yes!高須のこれはNo!だぜ】習近平主席の政治的立場が危うくなる「香港国安法」 ボクは当分、香港には行けないね (1/2ページ)

 香港が大変なことになっている。抗議デモなど反政府的な動きを取り締まる香港国家安全維持法というのを中国が強引に導入して、民主化運動に携わっていた活動家らを次々と逮捕しているんだ。

 香港内で続いていたデモは、もともと香港政府が目指していた逃亡犯条例の施行をめぐって、若者たちが反対の意思を示すために起こしたものだ。条例施行は撤回されたものの、結果としてはさらに厳しい法律ができて、香港に暮らす人々の自由が制限される状態になってしまった。何とも皮肉な話だ。

 中国政府の強権的な対応には、米国をはじめ世界中から批判の声が高まっている。かつて香港を統治していた英国としても腹立たしいだろう。一国二制度を維持するという約束で返還したんだからね。

 ボクは香港には昔からよく訪れていた。マカオのクリニックで働いている知り合いの医師が、香港の人でね。よく仕事で行っていたんだ。一番最初に行った頃はまだまだ発展途上で貧しい人たちも多かったんだけど、その分エネルギッシュな活気があって面白い場所だなと思っていたよ。

 それから、あっという間に近代化が進み、町はどんどん違う表情を見せるようになり、生まれ育った人も大陸の中国人とはまったく違う思想を持つようになった。

 それもあって、中国としては香港を何とかしたいという思惑があったんだろう。1997年の返還後、香港を必死に「中国化」しようと試みていたけど、まったくうまくいかず、香港に暮らす多くの人々は中国共産党が望ましいと考える思想に染まらなかった。そこで、抗議デモが長期化して政治が不安定になったどさくさに紛れて、強い力で香港を押さえつけようともくろんだわけだ。

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