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【長谷川幸洋 ニュースの核心】尖閣情勢が緊迫も…日本が中国の挑発に“腰砕け状態”なワケ このままでは奪われる!15日を日本再興の日に (1/2ページ)

 今年も「8月15日」がやってきた。例年なら、かつての戦争に思いをめぐらし、日本と世界の平和を願う日だ。だが、今年は違う。いや、同じであってはならない。沖縄県・尖閣諸島が中国の脅威にさらされているからだ。

 中国の武装公船などが連日、尖閣諸島周辺に侵入している。16日には、中国が独自に決めた周辺の休漁期間が明ける。休漁明けととともに、数百隻もの中国漁船が公船や人民解放軍の軍艦に守られて、押し寄せてくる懸念が高まっている。

 漁船といっても、純粋な民間ではない。中国当局の指揮下で動き、武装した漁民(=海上民兵)も乗り込んでいる。公船は「漁船を守る」のではなく「統制する」のが目的だ。彼らはタッグを組んで「この島と海は中国が支配している」と世界に見せつけたいのだ。

 海上保安庁は中国船を懸命に押し返しているが、肝心の島には自衛隊はもちろん、政府職員もいない。同じように中国の脅威にさらされている台湾の東沙諸島や太平島には、台湾軍が常駐し、8月には精鋭部隊も増派されたというのに、日本の対応は「情けない」というほかない。

 なぜ、日本は中国の挑発に腰砕け状態なのか。

 私は「8月15日こそが出発点」と思う。75年前のこの日、日本は戦闘を停止し、翌月、降伏文書に調印した。占領した米国は日本国憲法を起草し、日本は以後、「平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」(憲法前文)。

 尖閣情勢が緊迫しているのに、日本は動かず、まるで「中国に自らお引き取り願う」かのような態度を取り続けているのは「中国を刺激したくない」といった表面的な情勢判断が真の理由ではない。もっと根本的なものだ。

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