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不可解な「解任劇」の真相は…金与正氏の身辺で進む異変 (2/2ページ)

 現在、党組織指導部は部長が空席で、4人の第1副部長が担当する分野ごことに業務を仕切っていると見られている。李氏のほかの3人は、金正恩氏に影のように付き従う最側近の趙甬元(チョ・ヨンウォン)氏、党軍事中央委員を兼務するキム・チョグク氏、そして金正恩氏の妹・金与正(キム・ヨジョン)氏である。

 この中で、序列が最も高いのは今のところ、党政治局委員である李氏であるかもしれない。このところ、韓国に対する強硬路線で前面に出てきた金与正氏だが、公式発表によれば今はまだ党政治局の候補委員だ。

 (参考記事:金正恩氏ら兄妹、対北ビラで「不倫関係」暴露され激怒か

 ただ一部では、金与正氏は内々に、すでに政治局委員に選出されたとの情報も出ている。それが事実ならば、金与正氏の肩書は李萬建氏と並ぶことになる。

 そして、仮にそうした段階を経て彼女が空席の党組織指導部長に就任することになれば、単に「金正恩の妹だから」というだけでなく、名実ともに「北朝鮮のナンバー2」の地位を占めることになる。つまり李萬建氏の解任は、金与正氏のために部長ポストを空けることが目的だった可能性が感じられるのだ。

 金正恩氏は健在である限り、今後も最高指導者であり続けるだろうが、実務面では妹との「二人三脚」で行くことが既定路線のようにも見える。そうならば遅かれ早かれ、金与正氏は組織指導部長の椅子に座ることになるだろう。

デイリーNKジャパン

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