記事詳細

【山口那津男 本音でズバッと】終戦から75年、平和と繁栄を築いた先人の努力に感謝 中国の「尖閣侵入」は毅然と冷静な対応を (1/2ページ)

 来たる15日で、終戦から75年を迎える。先の大戦で犠牲となった方々を追悼し、今日の平和と繁栄を築いた先人の努力に改めて感謝したい。

 今年の広島、長崎の「平和祈念式典」は、コロナ禍で大幅に参列者を絞った異例の開催となった。長崎で気付いたのは、例年行われていた被爆者代表による「もう二度と」被爆者をつくらないでという合唱が、メンバーの高齢化で取りやめになったことだ。

 75年の歳月は、戦争の経験や記憶を直接語り伝えることを困難にしている。大半の人々が戦時下の経験のない中で、私自身もそうであったが、戦争の悲惨な結果や理不尽な経験を伝え聞き、見知ることで、その実相を感じ取ることができる。どんな正当化する理由ややむを得ない状況を並べ立てても、戦争をしないことが何よりと悟るのである。

 平和といっても、「戦争をすればこうなる。だから絶対にしてはならない」と五体に染み込んだ信念を持つ人がそれを担っていくことが大切だ。

 広島では5日、原爆遺構の「旧陸軍被服支廠」を訪れた。100年余り前に建てられた鉄筋コンクリート造り煉瓦(れんが)外壁の頑丈な建物で、軍服などを製造保管していた倉庫が4棟残っている。原爆にも耐え残り、直後「緊急救護所」となったが、多くの人がここで息絶えた。

 語り部が少なくなる中で、被爆の実相を伝えるこのような遺構の価値は増しているように思われる。長崎でも「城山小学校の被爆校舎」が国の史跡に指定され、多くの人が訪れるようになった。

関連ニュース