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【富坂聰 真・人民日報】米中は本当に「行くところまで行く」のかもしれない…日本に“大やけど”の覚悟あるか? (1/2ページ)

 ドナルド・トランプ米政権が在ヒューストン中国総領事館に閉鎖を命じたのに対抗し中国も成都の米国総領事館を閉鎖した。

 いずれも戦争に直結しかねない暴挙だが、やればやれるもんだ。驚いた。米中は本当に「これは行くところまで行く」のかもしれない。

 今後の世界では米中対立の当事者でなくとも、大やけどを負いかねない。

 その覚悟が日本人にはあるだろうか。

 残念ながら報道やネットを見る限り伝わってこない。依然、単純な二択に熱狂しているのだ。米国か中国か-。

 戦前は平沼騏一郎内閣が「ヨーロッパ不可解なり」と瓦解(がかい)し、戦後は米国が突然、対中接近(ニクソン・ショック)し、はしごを外された。それでも相変わらず「紅勝て、白勝て」の思考なのだ。

 「冷然たる沈思」は求めないが、せめて日本の利益を中心に据え、最悪な未来にも備えてほしい。いや、それ以前に圧倒的な情報不足だ。それには謙虚に向き合うべきだ。

 例えば、昨今の流行語「戦狼外交」だ。中国の対外強硬姿勢を表現する言葉としても使われる。

 だが、正確にウオッチしていれば明らかだが、コロナ以降の中国外交はむしろおとなしい。米国に対して、ほえているので誤解されるが、対インド、対英、そして日本にも控えめだ。

 尖閣での振る舞いがあるのでにわかには信じがたいという読者が多いだろう。だが安倍政権がいま普通に憲法改正に言及していることを考えほしい。以前ならどんな反応になっていただろうか。

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