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【昭和のことば】詮索の勢いをなかば強制的に終了させる言葉 家庭の事情(昭和24年) (1/2ページ)

 厳しい部活動を休む(サボる)際のパワーフレーズがあった。「法事」だ。いくら厳しい鬼コーチや先生でも、個々人の「家庭の事情」にまでは口を挟めない。そんな「人付き合いの空気」を捉え、流行させたのが、トニー谷の「家庭の事情」である。

 「トニイングリッシュ」と呼ばれた彼のギャグは、「さいざんす」「おこんばんは」「ネチョリンコン」「だいじょうビ」など、舞台や映画などで何度も反復され一時代を築いた。私生活を含めかなり「くせ者」の芸人であり、幾度となく、人気の不沈を繰り返した。ことばの発祥は、彼のデビュー年とした。

 この年の主な事件は、「文部省、教科書用図書検定基準を決定」「第3次吉田茂内閣成立(蔵相池田勇人)」「ドッジ公使、経済安定9原則実施に関する声明発表(ドッジ・ライン)」「東京消防庁、119番設置」「1ドル=360円時代に突入」「日本国有鉄道、日本専売公社発足」「国鉄総裁下山定則氏、轢死体で発見(下山事件)」「三鷹事件、松川事件発生」「『シャウプ勧告』発表」「湯川秀樹、ノーベル物理学賞受賞が決定」など。

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