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【「予測不能」の時代】岸田、茂木、河野、菅、石破…“ポスト安倍”はトランプ氏や習氏と渡り合えるのか? 「安倍外交」を引き継げる人物は… (2/2ページ)

 菅義偉官房長官については、官房長官から首相に横滑りしたら、「モリカケ」など、安倍内閣の負の遺産をそのまま持ち越す。外交について未知数だ。重要経済閣僚を経験して、実績を示してからが好ましい。

 米国では、バイデン氏が女性を副大統領候補に指名する予定だ。最有力はジャマイカとインドからの移民の父母を持つ弁護士のカマラ・ハリス上院議員だ。稲田朋美元防衛相が順調に成長すれば、同時期に日米首脳が女性という期待もある。稲田氏が女性問題などに視野を広げ、「改革派の政策通」として地歩を築きつつあることに期待したい。

 人気の石破茂・元自民党幹事長は、外交について経験もなければ、閑職にいる時間的余裕を活用して海外に出かけることもしなかったし、「安倍外交」を否定し続けた。

 そもそも、安倍首相の人気には陰りがあるとしても、自民党の支持率は堅調であるなかで、これまで安倍路線を支持していた層が、野党と同調して「反安倍」に徹してきた石破氏に期待する理由がない。また、看板は地方振興だが、安倍内閣の閣僚として成果を出せなかったのだから説得力がない。

 ■八幡和郎(やわた・かずお) 1951年、滋賀県生まれ。東大法学部卒業後、通産省入省。フランス国立行政学院(ENA)留学。大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任し、退官。作家、評論家として新聞やテレビで活躍。徳島文理大学教授。著書に『歴史の定説100の嘘と誤解 世界と日本の常識に挑む』(扶桑社新書)、『ありがとう、「反日国家」韓国』(ワニブックス)、『日本人がコロナ戦争の勝者となる条件』(同)など多数。

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