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【「予測不能」の時代】トランプ大統領と中国に振り回された世界… 安倍長期政権は幸運だった (1/2ページ)

 世界は3年間、ドナルド・トランプ米大統領に振り回されてきた。幸い日本は、安倍晋三首相がトランプ氏と良好な関係だったので、被害を最小限にとどめているし、トランプ氏を上手に利用もしている。だが、世界全体では「大災難」と受け取られている。

 地球温暖化対策の「パリ協定」離脱、旧ソ連と結んだ中距離核戦力(INF)廃棄条約の破棄、イランとの核合意破棄、米軍のシリア撤退、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)不参加、成果のない北朝鮮との首脳会談、各国への軍事費増額要求、勝手気ままな貿易戦争など、やりたい放題だ。

 ただし、このトランプ氏の行動は、オバマ政権に対する反動でもある。

 オバマ政権は、国内では、医療保険制度「オバマ・ケア」や移民政策を、大統領令などを駆使して強引にリベラル方向で進めた。パリ協定は、条約なら上院の批准が必要なので“裏口入学”で参加したものだ。イラン核合意も反核兵器政策も、政権が代わったら覆されるのが分かっていた。

 第二次世界大戦以降を振り返れば、世界は政治主導国家である米国の気まぐれに振り回され続けてきたのである。このあたりは、8月発売の近著『アメリカ大統領史100の真実と嘘』(扶桑社新書)に詳細した。

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