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【軍事のツボ】オスプレイが木更津にやってきた。バロロロ! (1/3ページ)

 陸上自衛隊が導入を進めている新型輸送機「V-22オスプレイ」の初号機が7月10日午後、米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)を出発し、陸自木更津駐屯地(千葉県木更津市)に到着した。初号機と2号機の計2機が船便で米国から運ばれて、今年5月に岩国基地に陸揚げされ、整備などが行われていた。

 当初7月6日に到着予定だったが、「令和2年7月豪雨」の影響で8日になり、さらに8日も豪雨で延期されていた。加えて、引き渡し自体も元々は6月に予定されていたものの、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け7月にずれ込んでおり、“難産”の末にようやく陸自が手にした。2号機の木更津駐屯地回航日は未定。

 午後4時頃、木更津駐屯地の格納庫前で待っていると、別の格納庫の屋根の上から突如、明灰色の機体が姿を現した。東京湾上空にあたる南方向から接近してきたのだ。すでにローターはほぼ垂直まで上向きになっており、速度をかなり落としている。音は機体サイズが同じくらいの大型輸送ヘリCH-47と比べやや大きく重いが、CH-47のように「パタパタ」という感じではない、つまり音量の変化がより少ないため、耳につきにくいと感じる。

 初号機はそのまま木更津駐屯地の西側を北に向かい、駐屯地北側で反転し、ゆっくりと降下。滑走路の中央付近で着地した。

 岩国から木更津まで操縦したのは製造元のベル社のパイロット。午後2時10分頃、岩国を離陸、700キロ超の距離を約2時間かけて飛行した。到着後、陸自への引き渡し式が行われた。

 引き渡し式が終わるまでは機体が陸自の管理下にないことから、陸自駐屯地での取材ながら、取材申請のとりまとめなどは木更津市が行うという少々変則的な取材現場となった。取材の案内が出たのは直前になってから。

 当日の取材も、機体が着陸してエンジンを切るまでで、その後の引き渡し式は非公開。扉を閉めて滑走路が見えない状態の格納庫内で行われた木更津市長の会見が終わると、すぐに駐屯地からの退出を求められた。通常の取材に比べかなりあわただしく、駐屯地の外に出てコンビニの駐車場で原稿と写真を処理しサンスポ・コムの速報用に送った。オスプレイの取り扱いに陸自が神経を使っていることをうかがわせた。