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渡辺棋聖“意地の1勝” 青野九段「藤井七段の有利は変わらない」 ヒューリック杯棋聖戦五番勝負

 史上最年少のタイトル獲得に王手をかけている高校生棋士、藤井聡太七段(17)が9日、「第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」(主催・産経新聞社、日本将棋連盟、特別協賛・ヒューリック)第3局で渡辺明棋聖(36)=棋王・王将=に敗れ、2勝1敗となった。敗因はどこにあったのか。

 前半から激しい指し合いとなったが、午後になると渡辺棋聖が徐々に藤井七段を追い詰め、藤井七段は142手で投了した。敗れた藤井七段は「途中からミスが出たのは実力かなと思う」と反省の弁を口にした。

 対局の立会人を務め、本紙で「勝負師たちの系譜」(29面)を連載する青野照市九段は「藤井七段のミスというよりも渡辺棋聖が開き直って指していた。相手の作戦を予想しながら指していた感じもあり、藤井七段をいなすベテランらしさがあった。ただ藤井七段有利の状況は変わらないので、第4局以降は彼の気持ち次第といったところだ」と分析した。

 次局は16日、関西将棋会館(大阪市)で行われる。