記事詳細

藤井聡太旋風で脚光 東大より難しいプロ棋士合格とその収入 (4/5ページ)

 プロ棋士の主たる収入源は対局料と大会での獲得賞金。そのほかに講演料や、テレビ出演、大盤解説、イベント出演、著作活動などによる副収入がある。トップ棋士たちの収入の目安となるのが、日本将棋連盟がサイト上に公開している「獲得賞金・対局料ベスト10」である。2019年の年間トップ10は以下の通り。

 (1)豊島将之 竜王・名人/7157万円

 (2)広瀬章人 八段/6984万円

 (3)渡辺明 棋王・王将・棋聖/6514万円

 (4)永瀬拓矢 叡王・王座/4678万円

 (5)羽生善治 九段/3999万円

 (6)佐藤天彦 九段/3687万円

 (7)木村一基 王位/3209万円

 (8)久保利明 九段/2178万円

 (9)藤井聡太 七段/2108万円

 (10)斎藤慎太郎七段/1868万円

 ちなみに対局料は、公開されているもので最高額は竜王戦の優勝賞金で4400万円。敗者は1650万円となっている。

 これらには副収入は一切含まれていないので、実際の収入がどれだけあるかは不明だが、年俸5億円、6億円といったプロ野球のトップ選手たちに比べると、桁がひとつ少ないように思えてしまう。賞金ランキング1位の常連だった羽生九段のここ数年の獲得賞金・対局料を見ても1億1900万円(2015年)というのが最も高い(過去最高は1995年の1億6597万円)。

 逆に言うと、活躍の場が少ないプロ棋士の収入は限られてしまう。現在約170人のプロ棋士がいるが、年収1000万円を超えているのは約1割程度といった記事も見かける。収入の少ないプロ棋士は将棋教室やイベントでの将棋指導などが貴重な収入源となるが、本業は棋士だけに日ごろの研究を怠るわけにはいかない。とにかく強くならなければ収入は増えない。そこは厳しい勝負の世界だ。

 ◆将棋界の未来を担う子どもたち

 表面上は華やかでも、プロ棋士となるまでも、なってからも厳しい日々が続く将棋の世界を見てきたが、藤井七段の大活躍などに触発され、プロ棋士を憧れる子どもたちは多い。

NEWSポストセブン

関連ニュース