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藤井聡太旋風で脚光 東大より難しいプロ棋士合格とその収入 (3/5ページ)

 約30人の三段リーグ参加者のうち、四段に昇段できるのは半年でわずか2人のみ。ここでも、「満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段になれなかった場合は退会となる」という厳しいルールが存在する。せっかくあと一歩でプロというところまで来て涙を飲んだ会員は数多くいる。奨励会三段で退会後、将棋教室の講師やアマ大会で活躍している人たちも少なくない。ユーチューバーとして活躍している人もいる。

 中には、退会後に一念発起して、編入試験の資格を得てプロになった棋士も何人かいる。折田翔吾四段もその一人だ。

 奨励会を退会後にユーチューブに将棋実況動画の投稿を始め、アマ王将戦で準優勝し、銀河戦への出場権を得て、大会ではプロに連戦連勝で決勝トーナメントに進出。大会後もプロ棋士との対局に勝って直近の公式戦成績を10勝2敗として、棋士編入試験の資格を獲得し、プロ棋士と対局し、3勝1敗でプロ棋士編入を決めた。30歳でのプロ入りだった。

 奨励会入会時のハードルの高さ、入会後のレベルの高い対局、年齢制限、四段昇段枠の少なさ--。こうした厳しい環境からして「プロ棋士になるのは東大に入学するよりも難しい」と言われるゆえんだ。

 ◆プロ棋士の年収はどれくらいあるのか

 ここ数年はニコニコ動画やAbemaTVの生中継などでプロ棋士の露出機会が一気に増えてきた。7月9日の棋聖戦も生中継される。それだけ一般の人たちにとってもプロ棋士の存在が身近になり、近年は、将棋は指さないが観戦はするという“観る将”といわれる新たなファンが急増中だ。

 今はコロナ禍の影響でほとんど行われていないが、タイトル戦の前夜祭や将棋イベントには、開催地だけでなく全国各地からファンが集い、プロ棋士との触れ合いを楽しんでいる。すそ野は確実に広がっているのだ。

 そんな将棋ブームの中、プロ棋士たちはいったいどれぐらい稼いでいるのだろうか。

NEWSポストセブン

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