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【昭和のことば】伏せ字部分の大半がシモネタ…お色気混じりの流行語 <チョメチョメ>(昭和54年)

 サンドウィッチマンのコントの中で、富澤たけしの「チョメチョメ」というボケに、「山城新伍か!」というツッコミがあった。若い人は分かるのかなとぼんやりと聞いていたが、この「チョメチョメ」は昭和54(1979)年のはやりことばである。

 当時、人気司会者だった山城がフジテレビ系列の番組『アイ・アイゲーム』のなかで、伏せ字の部分をこのように表現したのがきっかけであった。伏せ字部分の大半がシモネタであったため、山城の雰囲気とともに、お色気混じりの流行語となった。

 この年の主な事件は、「初の国公立大学共通一次試験実施」「第2次石油危機始まる」「大阪市住吉区の三菱銀行北畠支店で人質事件発生」「ガソリンスタンドの日曜・祝日全面休業開始」「第5回先進国首脳会議(東京サミット)開催」「東名高速道路日本坂トンネルで玉突き衝突事故発生」「千葉県君津市の神野寺で虎2頭が逃走」「上野動物園のパンダ・ランランが死去」「KDD(国際電電)の乱脈経理追求」「国鉄のリニアモーターカー、走行テストで時速504キロを記録」など。

 スポーツでは、江川卓投手が巨人軍に入団決定。ソニーの「ウォークマン」が発売。街ではヘッドホン姿の若者が見られるようになった。

 この山城、やや癖は強いがけっこう親しまれたキャラクターだった。川谷拓三との「どん兵衛」のCMが懐かしい。もう亡くなって10年以上も経つ。病気や家族関係など、晩年はだいぶご苦労なされたみたいだが、その生き方を含め、男の色気を感じさせる愛すべきチョメチョメ男だった。

  =敬称略 (中丸謙一朗)

 〈昭和54(1979)年の流行歌〉 「魅せられて」(ジュディ・オング)「おもいで酒」(小林幸子)「ヤングマン」(西城秀樹)

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