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【編集局から】棋聖戦で先勝、藤井聡太七段の“スター性”

 第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局で先勝した高校生棋士の藤井聡太七段(17)。対局後の会見では「まだまだ始まったばかり。第2局以降も全力を尽くしたい」などと話し、終始落ちついた様子で、とても高校生とは思えませんでした。夕刊フジで「勝負師たちの系譜」(毎週金曜)を連載する青野照市九段も藤井七段の堂々たる姿には、感心していました。

 青野九段の戦評はすでにニュース記事や連載中でも紹介しましたが、取材をするなかで非常に印象的だったのが、藤井七段の“スター性”についてのお話でした。

 「彼には、スターにさせる力が何か備わっている感じがする。タイトル挑戦の最年少記録は4日間の更新で、15歳にして達成した公式戦29連勝という記録も伸ばしたのは1勝のみ。ただ、注目される対局をすべて勝ってきている」

 米長邦雄永世棋聖が名人位を獲得した際に「次はアイツが来るんだろうな…」とつぶやいたそうですが、その人物はなんと羽生善治九段。青野九段いわく、当時の羽生九段の雰囲気と藤井七段は非常に似ており、長きに渡ってトップ棋士であり続ける可能性が十分にあるそうです。

 28日に行われる棋聖戦第2局も目が離せません。(松村友二)