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【新型コロナと米中新冷戦】大失敗だった中国のプロパガンダ作戦 コロナ「米軍犯人説」は取り下げも…メンツ維持へ引くに引けず (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、米国と中国は全面的な競争から全面的な対決に向かっている。歴史上最悪の米中関係の中で、中国共産党が行っている情報戦、特にプロパガンダ戦は独善的で火に油を注ぐ結果となっている。

 中国は、武漢ウイルスの世界的な感染拡大について、世界の人たちに対する謝罪をしていない。謝罪するどころか、「中国政府はウイルスの拡散を防ぐため、都市封鎖を行った。中国は世界を救うために巨大な犠牲に耐えた。だから世界は中国に感謝すべきだ」と主張している。

 中国の「感謝しろ」という外交は「感恩外交」と表現されるが、世界各国の中国に対する怒りに油を注ぐ結果となっている。

 そして、中国が世界に対する自己主張を強めるなかで、世界各地の中国外交官は、相手の大小を問わず攻撃を仕掛けている。これは、中国外務省内の姿勢変更の一環であり、中国指導者が世界における自国の正当な地位を求めていることと連動している。

 この戦闘的な外交を中国では「戦狼外交」と呼ぶが、この名称は中国のアクション映画「戦狼」に由来する。

 中国はまた、偽の情報を使った「情報戦」まで展開している。

 例えば、中国外務省の趙立堅副報道局長は3月12日、ツイッターで「米軍が新型コロナの流行を武漢に持ち込んだのかもしれない。データを公表し、透明性を向上させるべきだ。米国は中国に説明する義務がある」と米国を批判した。中国の報道官が明確な証拠もなく、ここまで踏み込んで米軍関与陰謀説を主張するのは極めて異例だ。

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