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黒川検事長が辞職、後任人事の行方は… 名古屋高検の林検事長を軸、稲田検事総長の監督責任も (1/2ページ)

 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下に、新聞記者らと賭けマージャンをした東京高検の黒川弘務検事長(63)が21日、安倍晋三首相宛てに辞表を提出した。法務・検察当局の調査を受けた黒川氏は訓告処分となった。辞職は22日の閣議での承認後、天皇が裁可して正式に認められる。今後、黒川氏の定年延長を閣議決定した政府の判断や、新聞社の取材姿勢、稲田伸夫検事総長(63)の監督責任などが焦点となりそうだ。

 「行動は緊張感に欠け、軽率に過ぎるものであり、猛省しています」

 週刊文春のスクープが直撃した21日、黒川氏はこのようなコメントを出した。産経新聞と朝日新聞も同日、賭けマージャンの事実を認める調査結果を発表し、謝罪した。

 黒川氏は昨年1月、法務事務次官から検察ナンバー2の東京高検検事長に就任した。今年2月に定年を迎える予定だったが、政府は1月末、検察庁法の従来の法解釈を急遽(きゅうきょ)変更し、黒川氏の定年を半年間延長した。日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告の海外逃亡事件などもあり、勇退を固辞した稲田氏の後任に充てるためとみられた。

 野党は法解釈の変更について違法性を指摘したが、政府は手続きは適正で、検察に欠かせない人材だと反論していた。その黒川氏が不祥事で辞職する事態に追い込まれ、政府への信頼が揺らいでいる。

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