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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】新電力の救世主? 独シーメンスが「火山岩の電池」開発、コストはリチウムの10分の1 (1/2ページ)

 火山岩が大量にドイツで使われている。火山岩とは、マグマ由来の岩石である火成(かせい)岩のうち、火口近くで急激にマグマが冷えて固まったものだ。アイスランド全体をカバーしている玄武(げんぶ)岩などがそれにあたる。

 太陽光、風力発電など新電力の伸びが著しい。しかし多くの新電力は天候や日時によって発電能力が左右される欠点が悩みだ。このため、安定した電力を得るために、電力の蓄え、つまり電池が必要になる。

 いままでは、このためにリチウムイオン蓄電池を使うのが一般的だった。だがコストが高いのが難点だった。

 そこで、火山岩を大量に使った安価な「新電池」がドイツで登場しようとしている。電力の変換効率はリチウム電池の半分だが、コストは10分の1ですむ。

 シーメンスガメサ・リニューアブル・エナジー社は、この「新電池」の開発を始めている。同社は総合電機では世界大手のドイツ・シーメンスの子会社である。

 シーメンスといえば、同社のインバーターを搭載した京浜急行の一部の車両で、発車時に発する音が「ドレミファ」に聞こえるようにインバーターの磁励音を調整したことで日本でも知られている。

 ところで、この新電池は大量の火山岩を余った電力で高温にして、電力が足りないときに発電しようとするものだ。

 加熱はファンとヒーターを使っている。ヘアドライヤーのようなものだ。電力を熱エネルギーに変換して蓄積するわけである。

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