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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】9000万年前の「白亜紀」の時代、南極大陸はジャングルで恐竜もいた!? (1/2ページ)

 じつは、いまの地球は氷河期にある。

 それは氷河期の定義では「地球上のどこかに氷河がある時期」としてあるからだ。いまの地球には南極にもグリーンランドにも、また南米や中国の奥地にも氷河があるから氷河期なのである。

 過去の地球には氷河が世界中のどこにもない時代があった。恐竜がのし歩いていた時期も、地球上、どこにも氷河がなかった暖かい時代だった。

 そして、「氷河期」の中でも寒い時期を「氷期」といい、氷河期の中でも比較的暖かい時期を「間氷期」と名づけている。まぎらわしいが、いまは氷河学では「氷河期の中の間氷期」なのである。

 地球温暖化が問題になっている。昔の地球がどんな温度だったのかを調べる一環として、南極海でボーリングが行われ、この4月に成果が明らかになった。南極大陸は厚い氷河で覆われているので陸上では地下を探れない。海底ならば海底下で古い堆積物を探ることができる。

 科学者たちはドイツの南極観測船「ポーラーシュテルン」で南極のアムンゼン海を海底掘削装置で掘った。アムンゼン海は南緯74度。夏とはいえ氷山が多く、ヘリコプターや衛星画像で周辺を監視しながら作業が行われた。この結果、海底下30メートルで大量の花粉や根が発見された。

 この地層は9000万年前。「白亜(はくあ)紀」の時代だった。いまは氷に覆われている南極大陸が鬱蒼(うっそう)としたジャングルだったことが実証されたのだ。恐竜もいたにちがいない。

 そのあと、地球は寒冷化したり温暖化したりしながら、数万年前から寒くなった。氷期の到来である。地球の多く、米国のニューヨークや、ノルウェーやスウェーデンなどが載るスカンディナビア半島も氷河におおわれた。

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