記事詳細

【勝負師たちの系譜】順位1枚によって右往左往する戦い… 「順位戦」ラストステージ (1/2ページ)

 今期順位戦は、先週3月11日にB級2組、12日にB級1組の一斉対局をもって、終了した。

 B2は丸山忠久九段の昇級が一人決まっていて、残り一つの椅子を横山泰明七段と近藤誠也六段が7勝2敗同士で争っていた。順位は昨年、次点だった横山が上である。

 横山は北浜健介八段の中飛車からの速い仕掛けに対し、ジックリ相手の飛車を狙って抑え込む指し回しで一時優勢を築いたが、北浜が飛車をうまく角と交換して逆転。184手という長手数の末に敗れた。

 北浜にしても、負ければ降級点(2回取ると降級)確実だったが、この勝利で見事ピンチを脱した。

 昇級したのは、三番手だった近藤誠也六段(23)で、最終局において中田宏樹八段に勝ち、横山が敗れたため昇級となった。

 近藤は前期、C1の9局目で藤井聡太七段を破り、順位の差でB2に上がったばかりの、連続昇級だった。近藤も私の推奨する、通算勝率7割超えの一人で、同年代の出世頭となった。

 B2での特筆は、中村修九段が最終局を敗れたにもかかわらず、順位の差で降級を免れたこと。

 競争相手との順位の差は前期最終局、降級点が決まった者同士の対局を勝ったことで差が付き、同星で助かったのである。こういうことが起こるから、どんな将棋も勝っておかねばならないのだ。順位1枚の恐ろしさである。

関連ニュース