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【山口那津男 本音でズバッと】新型コロナ「パンデミック」宣言 日本は医療崩壊を招かず、ギリギリで踏みとどまっている (1/2ページ)

 世界保健機関(WHO)が11日、「新型コロナウイルスの感染拡大はパンデミックといえる」と宣言し、世界的な大流行になっているとの認識を示した。「中国以外でも、過去2週間で、感染者数は13倍、感染国は3倍になった」と理由を述べた。

 特に、中国、イタリア、イラン、韓国、スペインなどで感染者や死者の数が大きく増えている。感染は、欧州や米国にも広がり、アフリカにも及ぶ様相であり、今や、世界147の国や地域で15万人を超える感染者と6000人に及ぶ死者を出すに至った。

 日本では、感染者が日々増えてはいるものの、16日現在、感染者1530人、死者31人(クルーズ船とチャーター機を含む)と、医療崩壊を招かないギリギリの線で踏みとどまっているように思われる。

 これは、日本が「換気」「手洗い」「密集回避」などを励行し、上下水道の普及など「公衆衛生環境」が整い、国民皆保険による「高い医療水準」などによって、クラスターを追跡して感染拡大を防ぎ、重症化やそれによる死亡を抑制できているからと考えられる。

 一部の識者やワイドショーが当初、「希望者全員をPCR検査せよ」と声高に叫んだが、冷静な報道や論調で「医療崩壊を招いてはならない」との認識が広がり、落ち着きをみせてきた。

 ある新聞のコラムに「野党・マスコミの追及も、民心の動揺を鎮める提案型の発信でありたい」とあった。人々の生命と生活、さらに人類の生存がかかっているときである。不確かな情報で不安を煽るような言動は慎まねばならない。

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