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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】加入者急増!スイスの「地震保険」事情 (1/2ページ)

 スイスでは最近地震が多発している。長年の平均に比べ2019年は2倍の地震が起きた。

 保険会社はこの状況の恩恵を受けている。ある保険会社は前年度に比べて3割も増加したという。

 スイスは日本やインドネシアに比べて地震は少ない。だが、14世紀には大都会バーゼルが地震で壊滅したこともあり、地震がないわけではない。小さな地震なら毎月のように起きている。

 地震国日本にも地震保険がある。地震保険が誕生したのは1966年。2年前の新潟地震がきっかけだった。

 しかし、いろいろな制限がある。ひとつの地震で保険金で払える総額が決まっている。総額はその後増やされて、11兆3000億円になっている。恐れられている南海トラフ地震をカバーできるはず、というが、起きてみないと、これで足りるかどうか分からない。

 このほかに日本の地震保険には大きな制約がある。損害額が受け取れるわけではないことだ。被害額がカバーされる火災保険とは大いに違う。

 保険に入っていても、失った住宅や家財を元通りにはできない。理由は支払額が火災保険の保険金額の30~50%の範囲内しか出ないからだ。地震で全壊してしまっても、最大でも火災保険の半分しか支払われない仕組みなのである。

 スイスの地震保険は違う。火災などをカバーする建物保険では保証されないのは日本と同じだが、地震保険は、建物の市場価格がまるまる保険金額になる。保険でカバーされるのは5から10%の免責金額を除いたものだが、それでも日本の地震保険でカバーされる金額よりもずっと多い。

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