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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】希少価値が高ければ1億円超えの値が付く…「隕石ハンター」の一獲千金 (1/2ページ)

 「マーチソン隕石(いんせき)」というものがある。1969年にオーストラリア南部のビクトリア州の小さな村マーチソンに落ちてきた隕石で、掌に載るくらい小さなものだ。

 この隕石は酸素やマグネシウムなどが太陽系の平均的な値と違う同位体組成を持つ。それゆえ、太陽系誕生以前の歴史を記録した隕石と考えられてきた。

 2月に報じられたが、この隕石から直径8マイクロメートルの小さな宇宙塵が多数検出されて、最古のものは70億年前、多くは46~49億年前に生まれたものだということが分かった。この宇宙塵は「プレソーラー粒子」と呼ばれている。

 太陽系が作られ、地球や火星が形成されたのは45億年前とされているから、それ以前の姿が分かる手がかりになる。

 この研究は隕石を粉状に粉砕して、ようやく宇宙塵を見つけ、宇宙線にさらされた度合いを計測した。宇宙線に長くさらされると新たな元素が生まれる。その元素の量を調べることで粒子の年代を推定したのだ。

 ところが「隕石を粉状に粉砕」することができない隕石も多い。それは個人の観賞用だったり、日本では神社の神体だったりするからだ。これらは粉状に粉砕することはもちろん、手を触れることさえもはばかられている。

 「隕石ハンター」という商売が成り立っている。たとえば中国・上海のC氏は隕石を求めて世界各地を訪れる。彼はロシア、フランス、サハラ砂漠、さらに中国最西部の新疆で隕石を探し回った。金属探知機のほか、地図、オフロード車は欠かせない商売道具である。

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