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【勝負師たちの系譜】丸山忠久九段が昇級第1号! 時代の動きを感じさせる“昇降級” (1/2ページ)

 年が明けると順位戦はラストステージに入り、昇級者と共に、降級者も決まってくる。

 1月に昇級第1号としてB級2組の丸山忠久九段が8連勝で、次にB級1組の菅井竜也七段が10勝1敗で昇級を決めた。

 返り咲きでない新人(菅井)のA級昇級は、2014年度の広瀬章人、阿久津主税両七段(共に当時)のダブル昇段以来、5年ぶりだ。

 また1月には、渡辺明三冠がA級で7連勝を果たし、2局を残して名人戦挑戦を決めた。竜王11期の渡辺にして、初の名人挑戦だ。8回戦も勝ち、前期B1から20連勝は見事である。

 4月からの防衛戦を控えた豊島将之名人が「厳しい勝負になるだろう」と覚悟を決めた発言をしていたのが印象的だった。

 この丸山や前期の渡辺のように、自他共にこの人が下のクラスにいるのは不自然だ、と思われる人はすぐに戻ってくる(昇級)が、落ちるのも当然と思われたら、戻れないのがプロの世界だ。

 もう一人、藤井聡太七段が、今週の9回戦を勝ち、全勝でB級2組への昇級を決めた。藤井は前期、9勝1敗ながら頭ハネ(順位の差)で昇級を逃したが、今期は期待通り上がってきた。

 これが年配者だと、前期のような逃し方をすると一生上がれないものだが、藤井にとっては単に良い経験をした、で終わるのが若さの特権か。

 反対にA級とB1は即落ち(降級点なし)クラスだけに、降級者が注目されるのは強い棋士の宿命。A級からは久保利明九段が決まり、最終局で、もう一人が決まる。

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