新型肺炎で“日中マスク戦争”勃発!? ドラッグストア品切れ続出…花粉・インフルに不足が深刻化 (1/2ページ) 新型コロナウイルス
新型肺炎をめぐり、日中「マスク戦争」の様相だ。当初は中国人客の「爆買い」が目立ったが、日本国内での感染も確認されると、まとめ買いに走る日本人も増え、東京都内のドラッグストアでは品薄や品切れが常態化している。メーカーは増産を急ぐが、今年は暖冬で花粉症シーズンも前倒しとなる可能性が高く、「マスク不足」は一段と深刻化しそうだ。
武漢市滞在の邦人を退避させる政府の全日空チャーター機第3便は31日午前、武漢を出発した。
第1便で帰国した邦人のうち3人の感染が確認され、うち2人は無症状だった。帰国直後の検査を拒否した2人はその後、検査を受ける意向を示したという。第2便では計26人にせきなどの症状があり入院。うち13人は検査で陰性だった。
このほか東京都と京都市、三重県で外国籍の3人の患者が確認され、国内の新型肺炎の患者は12人となった。無症状の感染者を含めると14人。
国内の感染が広がるなか、石油ショック時のトイレットペーパー買い占め騒動を彷彿させる事態が起きている。30日、東京駅周辺のドラッグストアでは、マスク売り場に《お一人様1日当たり合計2枚限り》と日本語と中国語で併記され、ガーゼマスク以外の在庫が消えていた。別の店舗では《本日箱マスクの入荷はありませんでした》との張り紙もあった。
ドラッグストア大手のココカラファインでは、20~26日のマスクの売れ行きは前年比3倍だという。同社広報部によると「外国人観光客の多い免税対応店舗を中心に売り上げが伸びている。大容量や高機能のマスクが早めに売れる」という。
衛生用品大手のユニ・チャームでは20日以降、受注量が通常の2~3倍になり、「一部で供給が間に合っていない」と同社広報室。「例年、花粉症やインフルエンザで受注が増える中で増産態勢を取ったが、新型肺炎で引き続き需要に応じて対応している」と話す。