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【昭和のことば】桂三枝が発した感嘆詞 オヨヨ(昭和49年)

 昭和48(1973)年10月に始まった公開お見合い番組『パンチDEデート』、その中で司会の桂三枝(現・文枝)がカーテン越しに相手を確認する際に発した感嘆詞である。「おやおや」「あれ、まあ」程度のニュアンスだ。これが若者や子供たちの人気を集め、この年流行語となった。

 もう1人の司会は西川きよし。三枝と2人の掛け合いコール「ひと目会ったその日から、恋の花咲くこともある。見知らぬあなたと見知らぬあなたに~」も、語呂のよさもあり人気になった。

 この年の主な事件は、「ルバング島で、小野田寛郎元陸軍少尉発見、帰国」「堀江謙一、小型ヨットで単独無寄港世界一周に成功」「原子力船むつ、帰港反対で漂流」「平塚市の団地で『ピアノの音がうるさい』と母子3人刺殺される」「東京・丸の内の三菱重工ビルで爆弾が爆発。死者8人、重軽傷者388人」「佐藤栄作、ノーベル平和賞受賞決定」「立花隆『田中角栄研究-その金脈と人脈』(文芸春秋)発表」など。

 この年の映画は『エクソシスト』。本では、リチャード・バックの『かもめのジョナサン』(五木寛之訳、新潮社)。長嶋茂雄が巨人軍引退、王貞治が史上初の2年連続三冠王を達成した。

 番組の最後にハートマークを点灯し「お見合い」の結果を示した。たいていは男性がハートをつけ、女性に振られるかたちだった。

 小さい頃、それを友人の家で見ていた。「なんで男の人はいつもハートをつけるの?」と友人は父親に質問した。その子の父親はこう言った。「気に入らなくても男はそうするものだ。おまえたちもそういう男にならなきゃだめだぞ」。いかにも昭和な教育的指導がなされた瞬間だった。(中丸謙一朗)

 〈昭和49(1974)年の流行歌〉 「二人でお酒を」(梓みちよ)、「うそ」(中条きよし)、「襟裳岬」(森進一)

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