記事詳細

【高橋洋一 日本の解き方】「桜を見る会」めぐる名簿廃棄と個人情報管理 ジャパンライフ問題の背景は官僚の差配と天下りが本筋だ (1/2ページ)

 首相主催の「桜を見る会」をめぐり、招待者名簿の電子データが削除されたことについて、野党や一部メディアでは「復元できないのはおかしい」「今年1月にシンクライアントが導入されたのは唐突だ」「吉田茂首相や岸信介首相時代の招待者名簿は公文書館に保管されている」といった批判があった。どこまで適切なのだろうか。

 安倍晋三首相や菅義偉官房長官が、コンピューターのシステムまで説明しなければいけないのは、大変な仕事だろう。安倍首相の口から「シンクライアント」という言葉が出てくるとは驚いた。

 システムは、説明する政治家もそれを聞く野党議員やマスコミもよく分かっていない場合、まともな会話になりにくい。もっとも、システムまで話が進むと白黒は意外とはっきりする。筆者も役人時代に経験があるが、システムの話は政治家対応でなく専門的な役人対応になり、イデオロギーでなく事実が優先するからだ。

 シンクライアントが今年1月から導入されたというのは、情報管理や端末の簡素化の観点から不思議ではない。

 シンクライアントは、役人の机にある端末PCでデータを持つことは基本的にない。下手に自分でデータを持つと最新のものを扱えなくなるので、仕事上、サーバーにあるデータのみを扱うこととなる。

 管理できないところにデータはないので、情報管理の観点では優れている。このシステムでは野党が3年以上前のデータを欲しがっても、例外的な場合を除いて、デジタルデータはない。もしあったら情報管理上の問題だ。

関連ニュース