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女性が「主導権」を握った北朝鮮の婚活事情。男性に「積極投資」する例も (1/2ページ)

 中国では、女性が結婚相手を選ぶ条件として「不動産を所有しているか」を重視するのが一般的になっているという。不動産の売買が中国ほど活発でないお隣の北朝鮮では、さすがに不動産の所有が必須条件とまではいかないが、カネもコネもなく、「身分」も低い男性は、女性から相手にもされないようだ。

 平壌のデイリーNK内部情報筋は、次のように嘆く。

 「稼働が停まる工場が多く、月給をもらったところで1日の食費にしかならず、損な職場しかない男には全く価値がない」

 北朝鮮の男性は、国の機関、国営企業などに配属され、そこを通じて食糧の配給や住宅の割り当てなどが受けられることになっている。しかし、1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」のころからこれが機能しなくなった。もらえる月給はせいぜい5000北朝鮮ウォン(約65円)。これではコメ1キロを買うのがやっとだ。

 商売をするために職場を辞めることも容易ではない。たとえ商売をしていても、職場に所属していないと無職扱いとなり、処罰の対象にされてしまう。上司にワイロを渡して出勤扱いにしてもらった上で商売するが、それでも政治的行事、思想教育など出席が求められることも多い。

 一方で女性は、職場に所属する義務はないことから自由が効き、商売に専念することができる。そうして一家の大黒柱は女性となり、家庭のみならず社会における地位も向上した。そんな状況で、配偶者選びの主導権が男性から女性に移った。

 (参考記事:北朝鮮の家政婦たちは「夫の月給の30倍」を1カ月で稼ぐ

デイリーNKジャパン

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