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【書評】すでに…中国が蚕食 佐々木類著『日本が消える日』

 50年ほど前に「日本沈没」を読んだときと同じ衝撃を味わった。しかし、本書はSFではない。著者は産経新聞論説副委員長。現在進行形のリアルな中国による日本侵略の実態ルポである。例えば北海道はもうすでに中国に蚕食されている。巨大リゾートを買った中国資本、中国人専用ゴルフ場、そして主要都市・札幌にも忍び寄る中華街構想-。目からうろこの意外な話が多い。

 日々のニュースの陰にも疑わしい事態が進行中だ。ついに関東に飛び火した豚コレラ騒動だが、これにバイオテロともいえる危機が潜んでいるという。発端となった岐阜県の豚コレラ発生と中国人コミュニティーの関連が指摘されている。圧巻は、巻末の笑えない近未来図だ。中国の1自治区となってしまった日本は、ついに天皇家の廃絶という事態に--。いま埼玉や千葉に現出する中華団地、池袋などの新興中華街など目に見える形ばかりではない侵略の恐怖を報告する警世の書だ。 ハート出版・1600円+税