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歌舞伎町で新宿署が「客引き」新対策! 防犯モニターで監視、発見したらスピーカーで「違法だ!」

 「そこの黒い服の男性、客引きは違法です」。日本有数の歓楽街、東京・新宿の歌舞伎町。警視庁新宿署は9日から、防犯カメラによるモニター映像で客引きの状況を実際に見ながら、近くに設置されたスピーカーで、警察官が直接声を掛けて警告する取り組みを始めた。

 来年の東京五輪・パラリンピックに向け、外国人観光客らの増加も見込まれており、悪質な客引き被害の軽減を狙う。

 風営法や都迷惑防止条例は、しつこく付きまとうなどして居酒屋やキャバクラへ誘う客引きを禁じており、新宿署は今年1~10月に計約20人を摘発。しかし、客引きはなくならず、ぼったくり店に連れて行かれても泣き寝入りする人が多いとみられる。

 管轄内で関連した通報は月に約400件。その度に署員が現場に出向くが、客引きらは察知して姿を消し、引き揚げれば再開するといった、いたちごっこが続く。

 駆け付けていては間に合わない-。抑止力となる対策を検討した新宿署は、歌舞伎町の中でも苦情の多い中心部にスピーカー1台を設置し、実況形式で警告することを考案。通報を受け、付近の防犯カメラで客引きの動向を確認し、モニター映像を見ながら注意する仕組みだ。

 「急行するより素早く対応でき、けん制につながる」と署幹部。まずは1台で始めるが、効果があれば、新たな態勢づくりを検討するという。

 歌舞伎町商店街振興組合の片桐基次理事長は「録音した音声で注意喚起するだけでは、相手も慣れてしまう。今回の対策は『見ているぞ』という強い意思表示になる」と期待を寄せている。

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