記事詳細

金正恩「拷問部隊」少佐が15歳少女を引き取った邪悪な目的 (1/2ページ)

 泣く子も黙る北朝鮮の秘密警察、保衛部。北朝鮮国民の一挙手一投足を監視し「問題がある」と見なした人々を摘発、拷問を加えて収容所送りにするにとどまらず、狙いを定めた相手の財産を骨の髄まで吸い取る「金の亡者」ぶりで、怨嗟の的となっている。

 そんな保衛部で咸鏡北道(ハムギョンブクト)の国境地域を担当するアン少佐が、ソンという名の15歳の女の子を引き取り、養子にした。「鬼の目にも涙」というわけなのだろうか。いや、そうではなかった。

 ソンには42歳になる母親、リさんがいるが、離れ離れで暮らしていた。経緯は不明だが、おそらく経済的理由で、母親は国境の川を渡り中国に働きに出たもようだ。家に一人残された娘を、アン少佐が引き取ったというわけだ。

 (参考記事:「偽装親戚」をでっち上げ、中国へ買い出しに行く北朝鮮幹部の妻たち

 少佐は表向き、「現在、党は越境者(脱北者)の子どもたちは、両親の罪とは関係なく、真の社会の構成員として育てることを望んでいる」と語っていたが、実は母親をおびき寄せるためのおとりとして、娘を利用したのだった。脱北者やその家族のような弱い立場の人々を、保衛部は遠慮なく食い物にする。その手口は次のようなものだ。

 (参考記事:北朝鮮女性、性的被害の生々しい証言「ひと月に5~6回も襲われた」

 少佐はまず、娘に中国の携帯電話を貸し与え、母親に「無事に暮らしている」と伝えるように誘導した。それを何度も繰り返し、時には台本を作って読み上げさせるという作戦を行ったりもした。

デイリーNKジャパン

関連ニュース