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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「この一年」》お人柄がにじむ瞬間 (1/2ページ)

 天皇、皇后両陛下はどれほど安堵されているだろう。令和の幕開けとともに始まった代替わりの特別な日々も、ようやく一段落。4日、両陛下は、皇居・宮中三殿で、「即位の礼」と「大嘗祭(だいじょうさい)」を終えたことを報告する「親謁(しんえつ)の儀」と、賢所(かしこどころ)での「御神楽(みかぐら)の儀」に臨み、5月から続いた即位関連行事をすべて終えられた。

 海外VIPが勢ぞろいした「即位礼正殿の儀」、1300年を超す伝統の「大嘗祭」-。皇室担当記者として、歴史的な場面に立ち会えたのは幸運なことだった。ただ、取材をしていてうれしく思う瞬間は、そうした特別なシーンに限らない。私が「記者冥利(みょうり)につきる」と感じるのは、両陛下のお人柄がにじむ、さりげないお振る舞いを垣間見たときだったりする。

 例えば、11月25日、天皇陛下がローマ教皇フランシスコと会見をされた日のこと。皇居・宮殿の南車寄せで教皇を出迎えた陛下が、入り口付近で立ち止まり、教皇と立ち話をされる場面があった。

 取材場所から5メートルほど。陛下はなにやら熱心に、教皇に語りかけられていた。出迎え後に立ち止まって話し込まれる姿は、あまり見たことがない。一体、何を話されているのだろう? 記者たちも関心をもって見守っていた。

 「エレベーターをお使いになりますか?」

 陛下はそう話されていたという。側にいた宮内庁幹部によると、陛下は事前に、教皇が足が不自由だと説明を受けていて、宮殿の2階へと続く階段の手前で、教皇にエレベーターがあることを伝えられていたそうだ。