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東京五輪パラに向け急務…サイバー攻撃に備えよ! 防御MISSION実戦演習、記者も緊張体験 (1/2ページ)

 2020年東京五輪・パラリンピックを狙ったサイバー攻撃への対策が急ピッチで進められている。大会組織委員会のシステム担当者はさまざまな演習を繰り返し、約8カ月後の本番に備える。10月下旬に実施された実戦形式のサイバー防御演習「サイバーコロッセオ」に記者が参加した。

 午前10時、東京・大手町のオフィスビルで演習が始まった。演習は国立研究開発法人の情報通信研究機構が実施。今回は計12人が5チームに分かれて参加した。チームごとにホームページ(HP)が割り当てられる。通販サイトの管理者となり、次から次へとやってくる攻撃からHPを守り抜くのがミッションだ。

 「インターネット接続が切れました」。開始から約20分後、パソコンに突然この表示が出るとHPに全く接続できなくなった。「五輪本番だったらどうしますか。皆さん、対処してください」

 「なぜだ。どうする」。チーム内で声が上がった。「先に初期設定に戻し再起動を掛けろ。原因追究は後だ」。再起動するとHPは元通りに戻った。だが今度は注文がなかなか入らない。「何かがおかしい」。HPに接続した過去の記録を片っ端から見始めた。

 「これは不自然だな」。メンバーの1人が異常な通信を見つけた。誰かが短時間に何度もIDとパスワードを入れ、ログインを試みた形跡があった。攻撃者はパスワードを破ってシステムに侵入、HPを書き換えて外部から閲覧できないようにしていた。「私は書き換えられた所を元に戻します」。パスワードは初期設定のままの簡単な文字列だった。「私はパスワードを変更します」。メンバーが役割分担しながら復旧を急いだ。

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