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【山口那津男 本音でズバッと】北朝鮮の“挑発”がエスカレート 韓国GSOMIA維持は当然、輸出管理とは別問題 (1/2ページ)

 韓国は先月22日、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)が失効する直前に、「2019年8月23日の終了通告の効力を停止する」と伝えてきた。米政府と軍の幹部が相次いでソウル入りし、説得したことが大きく影響したようだ。結果的にGSOMIAは維持された。

 同時に、日本の輸出管理強化に関する韓国の世界貿易機関(WTO)への提訴手続きも停止した。

 北朝鮮問題などへの対応のため、安全保障の観点からは日韓、日米韓がしっかり連携を密にしていくことが重要である。このような地域の安全保障環境を踏まえて、韓国も戦略的観点から今回のような判断をしたものとみられる。

 早速、北朝鮮は先月28日、日本海に向けて弾道ミサイル2発を発射し、安倍晋三首相を名指ししたうえで、「弾道ミサイルが何なのか、遠からず、非常に近くで見ることになるだろう」などと、新たなミサイル発射を示唆して牽制(けんせい)してきた。

 これを受けて、外務省のアジア・大洋州局長は、米国の北朝鮮担当特別代表と電話で協議したうえ、韓国外務省の朝鮮半島平和交渉本部長とも電話で協議した。

 日韓実務者の協議では、北朝鮮の弾道ミサイルに関する情報分析とともに、GSOMIAに基づく情報共有についても話し合い、引き続き日韓、日米韓で緊密に連携していくことを確認した。

 北朝鮮の挑発的な行動をみれば、GSOMIAの維持は当然のことであり、失効させて情報共有と連携に綻(ほころ)びが出ることは地域の安定を損なうことが明らかだ。

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