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文大統領府の元行政官変死 蔚山市長選介入疑惑のキーマン 「下命捜査」チョ元法相指示か

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の友人が出馬・当選した昨年6月の蔚山(ウルサン)市長選に、大統領府(青瓦台)が介入した「下命捜査」疑惑をめぐり、渦中の人物が急死した。同疑惑には、文氏の最側近である「タマネギ男」ことチョ国(チョ・グク)元法相も登場する。キーマンの死亡で、疑惑は闇に葬られるのか、文政権の致命傷になるのか。

 急死したのは、韓国大統領府の民情首席秘書官室の元行政官で、ソウル市内で遺体で見つかったという。聯合ニュースが1日報じた。

 元行政官は一連の疑惑に関わったとみられ、検察から同日事情を聴かれる予定だった。遺書とみられる内容のメモを残しており、警察が死亡した経緯を調べている。

 韓国では最近、同国屈指の工業都市、南東部の蔚山市の市長選直前、大統領府が、現職市長周辺の捜査を警察に指示したという衝撃的疑惑が炸裂(さくれつ)している。

 警察は市長選の前月、現職市長の弟と側近らを弁護士法違反容疑などで検察に送検した。翌月の市長選では、現職市長が落選し、文氏の長年の友人という左派系候補が当選した。選挙から9カ月後、検察は「すべて無嫌疑」として処理した。

 不可解な警察捜査は、当時、法務行政全般に影響力を持つ民情首席秘書官だったチョ氏による指示がきっかけだったといい、朝鮮日報は「下命捜査」と報じている。

 チョ氏は12年の選挙で、左派系候補の後援会会長を務めていたという。

 韓国メディアは連日、大統領府による露骨な選挙介入疑惑として報じている。大統領府報道官は「事実無根」と否定している。

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