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【ジュリア・ミント プーチンの国より愛を込めて】手軽さゆえに恐ろしい結末が… (1/2ページ)

 ドブラヴィーチェル、親愛なる日本の皆様!

 今回は、前回のマイクロクレジットのお話の続編になります。

 “母はあいつらに殺されたんだ!”

 私たちは、とっさに叫んだ娘の言葉の意味がわからず、取り乱す彼女を落ち着かせ、事情を聴くことにしました。

 しばらく椅子にうずくまるように座り嗚咽していた娘は、小さい声で少しずつ事情を話し始めました。

 自殺を図った40代の女性である母親は、60代の祖母と17歳の娘の3人家族で郊外のアパートで暮らしていました。

 母親は当時、一家の大黒柱として小さな会社で働いていたのですが、クリミア併合後に起こった欧米の経済制裁とルーブルの急激な下落は、真っ先に彼女が働くような小企業の財政を圧迫し、給料の遅配が日常化していきました。

 そして、何度目かの給料の遅配が数カ月に及んだ時、ついに母親はマイクロクレジットに助けを求めました。

 小口融資ということで20000ルーブルほど借りた母親は、はじめ、そのことを家族には黙っていました。

 しかし、給料の遅配は続く上、40代の女性が代わりの仕事を見つけることは容易ではなく、その間にも借金は膨れ上がっていきました。

 数カ月は何とか金利分だけの支払いをしてきた母親の支払いが徐々に滞るようになったころ、コレクターと呼ばれる回収業者から彼女に連絡がありました。