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【長谷川幸洋「ニュースの核心」】「ペンス演説」でトランプ政権の対中姿勢鮮明に 孤立化する文政権…「利敵行為」に米の不信は決定的に (1/2ページ)

 マイク・ペンス米副大統領が10月24日、米国と中国の関係について講演した。昨年の講演は「米中新冷戦」の開始を告げた演説として、世界で注目されたが、今回も対決姿勢を鮮明にした。

 これに対し、中国外務省報道官は会見で、「ひどい傲慢さと偽善、政治的偏見とウソで塗り固められている」と激しい言葉で反発した。

 それなら、米中貿易協議を決裂するのかといえば、そのつもりはないようだ。劉鶴副首相が、ロバート・ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と電話協議した後、中国側は「技術的な協議はおおむね完成した」と発表した。

 11月中旬には、チリで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に合わせて、ドナルド・トランプ米大統領と、中国の習近平国家主席が会談し、合意文書に署名する段取りだ。ただ、知的財産保護や国営企業への補助金問題をめぐる対立は根深く、合意を先送りする可能性も残っている。

 ペンス演説で明らかになったのは、トランプ政権の対決姿勢は変わらないが、それでも通商合意への門戸は開いており、北朝鮮の核開発を止めるために、中国に一定の役割も期待している点だ。

 ペンス氏は「中国と米国は、完全で最終的かつ検証可能な北朝鮮の非核化(FFVD)を確実にするために、一緒に仕事ができる」と語った。となれば、中国は当然、北朝鮮カードを使って米国を懐柔しようとするだろう。米中双方がこわもてと懐柔を使い分けて、主導権を握ろうとする熾烈(しれつ)な駆け引きが続いている。

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