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傷つけたら「公開処刑」も…金正恩一家「聖なる木」のトンデモ伝説 (1/3ページ)

 北朝鮮の山には「スローガンの木」と呼ばれるものがある。日本の植民地支配に抵抗し抗日パルチザン活動を繰り広げていた人々が、森の中の木に祖国独立への想いを込めたスローガンを刻んだとされるものだ。

 1986年、金日成氏が白頭山密営を訪れ、スローガンが刻まれた木を探せとの指示を下した。それをきっかけに、全国的にスローガンの木を探す活動が全国で展開された。発見されたスローガンには朝鮮独立を求めたものもあれば、金日成氏を指導者として称えるものや、金正日氏の生誕を祝うスローガンが刻まれた木まで存在し、金氏ファミリー神格化の材料として使われている。

 そのほとんどは当局がプロパガンダ目的でねつ造したものだとされるが、北朝鮮では文化財同然の扱いを受けている。アルゴンガスを注入したガラスケースに覆われ、メンテナンス費用は1本あたり年間数千ドルとも数万ドルとも言われている。

 故意にせよ事故にせよ、この木を傷つけることは重大な政治的犯罪とされ、犯人が公開処刑された事例もある。

 (参考記事:女性芸能人たちを「失禁」させた金正恩氏の残酷ショー

 最近では、ある鉱山労働者が木を傷つけたことで懲役判決を受けたと、咸鏡南道(ハムギョンナムド)のデイリーNK内部情報筋が伝えてきた。

デイリーNKジャパン

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