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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】浸水被害は南海トラフの3倍超!? 都会ほど怖い洪水被害 (1/2ページ)

 東京都江戸川区は5月「ここにいてはダメです」と区外避難を呼びかけたハザードマップを全戸に配布した。同区には70万人が住む。マップは大雨で荒川が氾濫したときを想定したものだ。

 また、8月にも兵庫県が公表した高潮浸水想定でも、浸水エリアは南海トラフ地震の津波よりも広範囲に及んでいることを明らかにした。尼崎、西宮、芦屋、伊丹の4市合わせた浸水区域は、南海トラフ地震の津波の浸水被害の3倍を超える。

 大地震による津波はもちろん恐ろしいものだ。関西では南海トラフ地震が迫っているし、東京でも東京湾北部地震など、東京湾の中に震源がある地震が起きれば、津波に襲われる危険が高い。東京湾岸には発電所や製鉄所など怖いものがいっぱいある。

 だが、津波のほかに、高潮や河川の氾濫による水害がある。場合によっては津波よりも浸水区域が広い。

 現在の東京都区部の平地の部分は、元々は海の干潟や低湿地帯だったものだった。それを江戸時代以降の埋め立てや治水事業によって土地が広がって、多くの人口が住み着いたものだ。

 それゆえ標高も低く、本質的に水害に弱い。墨田区の錦糸町駅前の地下鉄入り口ではマイナス0・1メートルしかない。海から6キロも離れているが海抜がマイナスなのである。しかも、入り口から階段で下りる駅や地下鉄の線路は、海よりもずっと低いところにある。もし水害や津波に襲われたら、地下では惨事が起きるに違いない。地下深くに鉄道が通っている渋谷や東京駅なども、なにが起きるか分からない。

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