記事詳細

あの慶応では“闇指導”疑惑も!? 名門私立「お受験」最新事情 入試準備費用で外車1台分、願書は専門家が推敲 (2/2ページ)

 受験対策としては、筆記試験で基準点に届くような幅広い学習に加えて、運動や指先を使った創作、あいさつや話を聞く姿勢も学ぶ。

 「入学願書も試験当日と同じくらい重要だ。学校の理念を深く理解し共感していることをアピールする項目もあり、専門家に添削を頼みながら何度も推敲(すいこう)していく必要がある」(神山氏)というからたいへんだ。

 大学までエスカレーター進学できる私立小では「親が大学OBである場合、面接を担当する教員とも話が合いやすく、必然的に入試でも有利に働いてしまう」という事情もあるようだ。

 先立つものも必要だ。慶応義塾幼稚舎は、2019年度の初年度納付金が計約150万円、青山学院初等部は、17年度入学者の1年次の学費が計約130万円とされるが、それで済むわけではない。神山氏は続ける。

 「私立小の場合、入試準備にも外車が1台買えるほど費用がかかる。入学後も、名門校では同級生の母親間で『学校にふさわしいブランド』が暗黙のうちにドレスコードとなるなど、学費以外にも必要経費は多い。一方、国立小学校の場合は、私立小の半額以下の学費がほとんどで、児童の家庭も富裕層もいれば共働きの家庭もいるなどさまざまだ」

 準備に準備を重ねても「最後は何が起こるかわからない」と神山氏は強調する。

 「受験するのは6歳にも満たない子供。当日になって急に親から離れられなくなったり、試験官との相性や一緒に受験する子供によってペースを狂わされてしまうことも少なくない。国立小では試験前の抽選で落ちてしまう可能性もある。好奇心旺盛ですぐに動き出してしまうような子は、時間をおいて中学受験に臨むと成功したりするものだ」

 当たり前だが小学校で人生は決まらないということだ。

関連ニュース