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女性芸能人たちを「失禁」させた金正恩氏の残酷ショー (2/2ページ)

 金正恩氏は「親友」である元NBAプレーヤー、デニス・ロッドマンが北朝鮮を訪れた際、名門女学院の学生たちを呼び出して、乱痴気騒ぎにつき合わせたと言われる。

 (参考記事:北朝鮮「秘密パーティーのコンパニオン」に動員される女学生たちの涙

 しかし父とは異なり、金正恩氏を巡っては、特定の女性とのスキャンダルは聞こえてこない。彼が残忍な公開処刑に走った「個人的理由」とは、李雪主(リ・ソルチュ)夫人の結婚前の「元カレ」写真を巡るものだった。

 脱北者でもある東亜日報のチュ・ソンハ記者が解説しているところによれば、李雪主氏が金正恩氏のパートナーとして選ばれた際、彼女が所属していた銀河水(ウナス)管弦楽団の同僚や友人ら数人が、ソルチュ氏に「元カレ」がいたことを示す「証拠写真」を回し見した。これが、北朝鮮当局の知るところとなってしまった。

 当局は、写真の持ち主は誰で、回し見したのが誰であるかを執拗に調べ、突き止めた。そうして銀河水管弦楽団と旺載山(ワンジェサン)芸術団のメンバーら9人の名前が挙がり、2013年8月、姜健総合軍官学校の射撃場で銃殺されたという。

 当局はその様子を、射撃場に集めた芸術関係者数千人に見せつけた。前列で見ることを強要された女性歌手らの中に、失禁しなかった者はいなかったという。

 (参考記事:金正恩氏「美貌の妻」の「元カレ写真」で殺された北朝鮮の芸術家たち

 これらの情報がどこまで事実であるかは、検証が必要ではある。しかし少なくとも、禹仁姫や芸術団メンバーらが公開処刑されたとの情報には相当程度の信ぴょう性がある。果たして、これらの情報が事実であると裏付けられたとき、各国のメディアは、現在と同じような視線を金正恩氏に向けることができるだろうか。(つづく)

デイリーNKジャパン

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