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頼りは文在寅氏より習近平氏 正恩氏の「代弁人」買って出た中国主席 (1/2ページ)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮を訪れた中国の習近平国家主席は、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談で、非核化問題への積極関与や安全保障面の懸念解消に向けた助力まで明言した。米朝非核化交渉が滞る中、影響力に陰りが見える韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に代わって習氏が金氏の「代弁人」を買って出た形だ。「中朝VS米」の構図で非核化交渉が展開する可能性が出てきた。

 北朝鮮国営メディアは21日、中朝両首脳が前日、平壌の党本部庁舎で政治局メンバーと「意義深い記念撮影」を行ったと報じた。

 北朝鮮は、政権心臓部で中枢メンバーが出迎えるほど胸襟を開いた関係だと演出。金日成(イルソン)主席と金正日(ジョンイル)総書記の遺体を安置した錦繍山(クムスサン)太陽宮殿の広場で歓迎式典を開き、「3代続く友誼」を強調した。両首脳が観覧した数万人規模のマスゲームでは、習氏のために「心を込めて制作された」特別な演目が披露された。

 習氏は「一つの家族のように親しい濃厚な雰囲気だ」と手厚い歓迎を絶賛。会談では、北朝鮮の安保などに関する「懸念を解消するために力の及ぶ限り援助を提供したい」と申し出た。米軍の韓国への「核の傘」の提供や在韓米軍問題にも口を挟む可能性があると示唆したともいえる。