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江戸川区だけじゃない…「ここにいてはダメ!」な地域 記録的豪雨で“水没リスク” (1/2ページ)

 「ここにいてはダメです」。東京都江戸川区が5月に改訂した水害ハザードマップで、避難を呼びかける強烈なフレーズが注目されている。海抜ゼロメートル地帯が多く、水没リスクがあるためだが、記録的な豪雨の際に「ここにいてはダメ」な地域は東京や大阪周辺にもほかにもあると専門家は指摘する。

 江戸川区が11年ぶりに改訂した水害ハザードマップでは、想定最大規模の巨大台風や大雨で荒川と江戸川が氾濫したり、高潮が発生した場合「ほとんどの地域が浸水します」「ここにいてはダメです」として、墨田、江東、足立、葛飾を含む江東5区を出て、浸水の恐れのない地域への避難を呼びかけている。区役所周辺が水没するCG画像も掲載するなど、他区と比べて具体的かつ強い表現が目立つ。

 同区危機管理室防災危機管理課の担当者は「正しい情報を正しく理解して、広域避難について考え、自らの命を守る行動に結びつけていただきたい」と狙いを明かす。

 同区内では、ハザードマップの読み方などについて、住民説明会を実施している。前出の担当者によると、住民からは「避難場所は行政が用意すべきだ」との要望や、「インパクトがありすぎて戸惑っている」といった声もあったという。

 「江戸川区は海抜ゼロメートル地帯の居住人口が日本で最も多いといわれている」と語るのは元江戸川区土木部長で、公益財団法人リバーフロント研究所技術参与の土屋信行氏だ。「『生存の危機』があるので、いかに区民の命を守るかが行政の課題だった。区民を千葉方面の下総台地や習志野台地、西側の武蔵野台地など、区外に避難させた方がいいと検討されてきた」と振り返る。

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