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駆逐艦「マケイン」を隠せ トランプ氏の横須賀訪問で忖度指示?

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領が日本を国賓訪問中の5月28日に米海軍横須賀基地を訪れた際、同基地所属のイージス駆逐艦「ジョン・S・マケイン」をトランプ氏の視界に入れないようホワイトハウスが海軍に事前指示していたことが判明した。同駆逐艦の艦名は、生前トランプ氏と対立関係にあった故ジョン・マケイン元上院議員にちなむもので、ホワイトハウス当局者がトランプ氏の意向を忖度(そんたく)して指示を出した可能性がある。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)などが伝えた、米インド太平洋軍が5月15日に横須賀の現地の海軍と空軍の関係者に送信した電子メールによると、大統領による演説の舞台となった強襲揚陸艦「ワスプ」の入港時期などに加え、「駆逐艦ジョン・マケインが(トランプ氏の)視界に入らないようにしなくてはならない」と記されていた。

 しかし、同艦は2017年に起こした衝突事故の修理作業中のため移動させることは困難で、ロイター通信などによれば指示は最終的に実施されなかった。

 これに関しトランプ氏は5月30日、ホワイトハウスで記者団に対し、ホワイトハウスが問題の指示を出していたことは「一切知らなかった」と強調。その上で、マケイン氏が死去の直前、共和党が提出した医療保険制度改革法(オバマケア)の廃止法案に反対票を投じたことを改めて批判し、「ホワイトハウスの連中は私がマケイン氏を好きでないのを知っている。私の役に立とうと考えてやったのだろう」と理解を示した。(産経新聞)