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【朝日新聞研究】韓国報道に見る「朝日的論調」の典型 日本批判しないと気が済まない… (2/2ページ)

 要するに、2月の社説余滴は、「両方が悪い」論であるが、韓国側が一方的に悪いのに、両方悪いということは、完全に韓国に味方しているとしか思えない。

 5月は、2月とはかなり趣が変わって、北朝鮮に裏切られ、経済も振るわず、対日関係も最悪という、文在寅(ムン・ジェイン)政権の八方ふさがり状態が、比較的正確に解説されている。

 しかし、対日外交が失敗した原因を、「正確な日本関連情報が即座に提供されないという構造的な問題」としているが、これは明らかに違う。正確な情報以前に、韓国の世論におもねって、日本たたきに邁進(まいしん)してきた結果である。

 なお、この「社説余滴」の中で、前述した論旨と逆のことを述べるための接続詞「ただ」が、2カ所使われている。

 1つは、「ただ、文政権は『根っからの反日』『日本を無視』といった、日本で広がる安直な言説は、大半が誤りか正確さを欠く」であり、もう1つは、「ただ、文政権の内側に深く刺さっていないのは日本とて同じこと。加えて定まらぬ文政権の足元を見て、歴史に後ろ向きを決め込む安倍政権の責任は大きい」である。

 日本を批判しないと気が済まない、朝日的論調の典型と言わざるを得ない。

 ■酒井信彦(さかい・のぶひこ) 元東京大学教授。1943年、神奈川県生まれ。70年3月、東大大学院人文科学研究科修士課程修了。同年4月、東大史料編纂所に勤務し、「大日本史料」(11編・10編)の編纂に従事する一方、アジアの民族問題などを中心に研究する。2006年3月、定年退職。現在、新聞や月刊誌で記事やコラムを執筆する。著書に『虐日偽善に狂う朝日新聞』(日新報道)など。

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