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中国が北朝鮮の薬物組織を摘発…金正恩氏の「親衛隊」関与か (1/2ページ)

 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国の公安当局は今月の初め頃、中朝国境地帯にある長白朝鮮族自治県で北朝鮮の覚せい剤密輸組織を一網打尽にした。そして公安当局の調査により、密輸組織メンバーが北朝鮮の国家保衛省の要員たちであったことが明らかとなり、両国間に緊張が走っているという。

 国家保衛省は、拷問や公開処刑などを行いながら、金正恩党委員長の恐怖政治を支える秘密警察である。

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 金正恩氏の「親衛隊」とも言える国家保衛省が、組織ぐるみで覚せい剤密輸に関わっていたとすれば、北朝鮮国内での薬物汚染とは次元の違う重要性を帯びることになる。

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 RFAの現地の情報筋によると、逮捕された密輸組織のメンバーは、脱北した国家保衛省幹部を追跡するため中国に派遣された同省の要員たちだったという。

 「北朝鮮の保衛員たちはこれまでにも、中国国家安全局の支援を受けて、脱北者摘発のために自由に国境を行き来してきた。そして、国家安全局幹部と個人的に癒着し、覚せい剤の密売を大々的に行ってきたのだ」(情報筋)

 また、延吉市の別の情報筋は「昨年から中国に派遣された保衛員は千人近くになると思う。彼らは長白、延吉、瀋陽などで密かに活動しながら、高位脱北者の追跡や自国に関連する情報収集を行ったり、覚せい剤を密売したりして外貨稼ぎをしてきた」と指摘している。

デイリーNKジャパン

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